「パーソナルジムを開業したいけど、開業資金が足りない…融資って自分でも受けられるの?」
パーソナルジムの開業には、物件や内装、トレーニング器具など、まとまったお金が必要です。自己資金だけでまかなうのは難しく、融資を考える人も多いと思います。
私はパーソナルジムを開業したときに、地方銀行と日本政策金融公庫から融資を受けました。その後、お店を移転したときにも借入をしています。この記事では、実際に借りた経営者の体験をもとに、大変だったことや、これから借りる人へのアドバイスをお伝えします。
- パーソナルジムの開業資金を、私がどう準備したか
- 開業で使える主な融資(日本政策金融公庫・地方銀行)
- 融資で大変だった「事業計画書」と「面談」
- これから借りる人への3つのアドバイス
パーソナルジムの開業資金は融資と自己資金で準備した
開業時は地方銀行と日本政策金融公庫から借りた
私の場合、開業資金は地方銀行と日本政策金融公庫からの融資と、自己資金を組み合わせて準備しました。

借りたお金の約6割は設備に、残りは運転資金に
| 借入のタイミング | 使いみち |
|---|---|
| 開業時 | 借りたお金の約6割を内装工事やトレーニング器具などの設備に使用。残りは開業後の運転資金などにあてた |
| お店の移転時 | 借りたお金の全額を、移転にともなう工事や設備に使用 |
開業してすぐは売上が少ないので、借りたお金を全部設備に使わず、運転資金も残しておくことが大切です。
パーソナルジムの開業で使える融資は主に2つ
日本政策金融公庫:開業向けの「新規開業・スタートアップ支援資金」
日本政策金融公庫(国の金融機関)には、これから事業を始める人や、事業を始めておおむね7年以内の人を対象にした「新規開業・スタートアップ支援資金」があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対象 | 新たに事業を始める人、または事業開始後おおむね7年以内の人 |
| 融資限度額 | 7,200万円 |
| 返済期間 | 設備資金は20年以内、運転資金は10年以内(いずれも据置期間5年以内) |
※2026年10月時点の公式サイトの情報です。最新の条件は日本政策金融公庫の公式サイトで確認してください。以前の「新創業融資制度」は2024年に廃止されています。
地方銀行・信用金庫:公庫と組み合わせて借りることもできる
地域の銀行や信用金庫でも、開業する人向けの融資を相談できます。条件は金融機関によって違うので、窓口で相談してみましょう。日本政策金融公庫と組み合わせて借りる人もいます(私もそうでした)。
融資で大変だったのは「事業計画書」と「面談」
事業計画書:売上・費用・返済の見通しを数字で示す
融資を受けるには、事業計画書を作る必要があります。どんなジムにするのか、お客様はどれくらい来るのか、売上と費用はいくらになるのか、借りたお金をどう返していくのか。これを数字で説明できるようにまとめるのが、とても大変でした。
面談:計画の根拠を自分の言葉で説明する
事業計画書を出したあとは、面談で事業計画を説明します。書類に書いたことを、自分の言葉で分かりやすく説明しなければならず、ここも苦労しました。
「なぜこの売上になるのか」「お客様をどう集めるのか」など、根拠を聞かれても答えられるように準備しておきましょう。
開業時の事業計画はそのとおりにいかなかった
開業後に料金や方向性を見直した
正直に言うと、開業時の事業計画は、そのとおりにはいきませんでした。開業したあとに、料金や、ジムの方向性を見直さないと経営できない状態になりました。
事業計画は、あくまで「開業前の予想」です。実際にお店を開けてみると、思っていたお客様が来なかったり、料金が合っていなかったりと、ズレが出てきます。
見直した経験を活かし、移転後は計画より良い経営に
この経験をふまえて、お店を移転するときには事業計画を立て直しました。その結果、移転後は計画よりも良い経営ができています。
1回目の計画がうまくいかなくても、見直したことは次の計画に必ず活きます。うまくいかないときに、早めに見直せるかどうかが大切です。
これから融資を受ける人への3つのアドバイス
先輩の経営者に事業計画を相談する
身近に先に開業している経営者がいれば、ぜひ話を聞いて、事業計画を相談してみてください。実際に経営している人の意見は、本やネットの情報よりもずっと役に立ちます。
小さく始めるか、返せる範囲で借りる
リスクを減らすなら、自己資金でできる範囲で小さく始めるか、借りる場合は万が一のときに自己資金で返せる範囲までにしておくのがおすすめです。
借りられる金額いっぱいまで借りるのではなく、「うまくいかなかったときにどうするか」まで考えて金額を決めましょう。
運転資金は「6ヶ月分」、安全にいくなら「1年分」
開業してすぐは、売上が安定しないことがほとんどです。運転資金として、最低でも(毎月のお店の費用+自分の生活費)× 6ヶ月分を用意しておきましょう。
より安全にいくなら1年分あると安心です。お店の費用だけでなく、自分の生活費も入れて計算するのがポイントです。
よくある質問:自己資金・借りる金額・事業計画書
- 融資を受けるのに自己資金は必要ですか?
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日本政策金融公庫の「新規開業・スタートアップ支援資金」の公式ページには、自己資金の条件は書かれていません。ただ、審査では事業計画や返済できるかどうかが見られるので、ある程度の自己資金があった方が、計画に説得力が出ると考えられます。くわしくは、金融機関や税理士などの専門家に相談してください。
- いくら借りればいいですか?
-
「開業にかかる費用」と「運転資金(毎月の費用+生活費の6ヶ月〜1年分)」を合わせた金額から、自己資金を引いた金額が目安になります。ただし、万が一のときに返せる範囲におさえることをおすすめします。
- 事業計画書は自分で作れますか?
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作れます。ただ、数字の根拠や書き方に不安がある場合は、先輩の経営者や、商工会議所、税理士などに相談しながら作ると安心です。
まとめ:計画どおりにいかない前提で、返せる範囲で借りよう
- 開業時に地方銀行と日本政策金融公庫から融資を受け、お店の移転時にも借入をした
- 開業時は借りたお金の約6割を設備や工事に使い、残りを運転資金などにあてた
- 大変だったのは事業計画書づくりと面談での説明
- 開業時の計画はそのとおりにいかず、開業後に料金や方向性を見直した。その経験で、移転後は計画より良い経営ができている
- 運転資金は(毎月の費用+生活費)× 6ヶ月分が最低ライン。安全にいくなら1年分
融資は、開業の大きな助けになります。ただ、借りたお金は返さなければなりません。先輩の経営者や専門家にも相談しながら、無理のない計画を立てていきましょう。




※融資の条件は金融機関や時期によって変わります。融資や税金については、金融機関や税理士などの専門家に相談してください。

