NSCA-CSCSを独学で合格した4つの勉強法
私がトレーニングを指導させていただいているお客様の中には、トレーナー志望で勉強のためにパーソナルトレーニングを受けられている方もいらっしゃいます。
ある日、トレーナー資格取得についてこんなご質問をいただきました。

トレーニング関係は教えていただいたり、自分でも練習したりして理解できていたのですが、どうも解剖学やバイオメカニクスなどの勉強が苦手というか、いまいち頭に入らないのですが、とよさんはどうやって勉強してたんですか?
専門学校やトレーナー養成スクールに通って勉強するのが一番早いかもしれませんが、現在社会人の方や大学などの別の学校に通われている学生さんは、退職・退学して通いなおすということは時間的にも金銭的にも難しいかと思います。
今回の記事では、専門学校やトレーナー養成スクールには通うことが難しいけど、トレーナー資格取得したいという方向けに、私が実際に行ってた勉強法や期間をお話しさせていただきます!
はじめに
はじめに、私はスポーツの専門学校を卒業したわけでもなく、トレーナー養成スクールに通ってもいません。文系の4年制大学卒でフィットネスクラブを運営している企業の総合職に新卒採用で入社したごくごく一般的な会社員をしておりました。
そんな私でも独学で勉強して資格を取得し、今は自分たちのジムを構え、そしてパーソナルトレーナーとして日々お客様のトレーニングを指導させていただくことができております。
私がなれたぐらいなので、この記事を読まれている方も必ずパーソナルトレーナーになれます!
トレーナーになるためには資格を持っておいたほうが絶対的に有利ですので、ぜひ私の勉強方法を参考に資格取得を目指して頑張っていきましょう!!
私が「NSCA-CSCS」を選んだ理由
なぜ私が数あるパーソナルトレーナー認定資格の中で、「NSCA-CSCS」の取得を選んだのかというと、
- NSCA(National Strength and Conditioning Association)というアメリカの団体は世界的にも有名
- 「NSCA-CPT」と「NSCA-CSCS」は業界の中で初めてNCCA(資格認定機関を評価するアメリカの第三者委員会)の認定を受けている。
- 「NSCA-CPT」の上位資格で、学位(学士・修士・博士)取得者、または高度専門士の称号の保持者が資格条件
- パーソナルトレーニングの他、アスリートやチーム指導まで幅広い指導ができるようになる
ということから「NSCA-CSCS」を取得しました!
他団体にもNESTA-PFTやJATI-ATIなどの認定資格がありますが、NSCAはトレーナー業界の中で最も知名度があり、信用も高い資格なので、今後のキャリアのためにも資格取得をしようと思われている方はNSCAの認定資格をおすすめします!
資格試験までの勉強期間
私はほぼ無知識からスタートだったので1年かけて基礎の基礎からしっかり勉強しましたが、解剖学などを学校で学んでいた、トレーニングについては自分で勉強していたなど、すでに何かしらで知識がある方は短期間でも試験合格はできるのではないかなと思います。
試験合格まで取り組んだ勉強方法
各団体から資格ごとに教科書と問題集が販売されています。私は2冊どちらも購入して勉強しましたので、そちらでの勉強方法をお話しさせていただきます。
平日は参考書をひたすら読む!
もう何周読んだか分からないぐらい読みました。時間が少しでもあればどこでも。
基本的には毎日参考書を読んでいました。時間的には毎日1〜2時間ほど(移動が多い日や休日はもっと読んでいました)。平日は通勤だけで片道1時間は電車に乗ってましたので、それだけで1章〜2章分を読むことができました。
最初は内容が分からなくてもとりあえず最後まで読み切りましょう!
参考書はかなり分厚く、何百ページとありますが、一度読み切ることができたことが達成感になり、少し自信になります。
そして気づくはずです。文字が多く難しい章もあれば、写真を使った説明が多い章があったことを。
写真の多い章はトレーニングや動作の説明が主なものが多いので、その章は文章を覚えるよりも実際にトレーニングしてみたり、動いたりして身体で覚えていくようにしていきましょう!
2周目はエクササイズテクニックやプライオメトリクスなど実技が主になる写真の多い章を除いた、基礎科学などの章を優先的に読みます。
3周目以降は問題集を解いた中で、正答数の低い(理解度が低い)章を読み込みます。そして再度参考書を解き、正答数を増やしていく・・・というように参考書を読んでいました。
私がいつでもどこでも参考書を読めた方法
先ほど通勤などで参考書を読んでいたと書いていましたが、いつもあんなに分厚くて重たい本を持っていたわけではないですよ!?電車の中であの大きな本を開いて読む勇気はありませんでした。笑
私は、手軽にいつでもどこでも読む方法として、スマホやタブレットなどでPDF化させて読んでいました!各章ごとにまとめておくことで、「今日は解剖学を読もう」「前回解いた問題集で栄養学の点数が低かったから読み込もう」というようにピックアップして読むこともできます。スマホならサッと取り出して少しの時間でも勉強することができるので、PDF化は本当におすすめします!
休日は問題集を解く!
参考書を一度読み終えましたら、一番近い休日に早速問題集を解いてみましょう!もし時間的に難しければ基礎セクションだけ、解剖学だけでもいいのでとりあえず問題集を開いて問題を解きます!
そして答え合わせをして、まずは正答数/正答率を確認してください。正答率が80%以上ならそのセクションは合格できる可能性があると思っていただいて大丈夫です!
私はさらに確実性をもつために85%以上を最低ラインとして勉強しましたので、一発合格を目指す方は最低水準は高く目標設定していただいた方がおすすめです!
また答え合わせの際、正解欄の横に参考文献シート欄がありますので、間違っていた問題や分からない問題は参考文献シートに記載のページ(参考書)を開いて確認する、ということまでしてくださいね。
私は休日の予定にもよりますが、2〜6時間は毎週問題集を解いては参考書で調べて・・・を繰り返していました。
まず最初に問題集を解いて、自分の理解度を確かめる。という勉強法をおすすめしている方もいらっしゃいますが、私は問題集を解くよりも先に参考書をまずは一通り読んでいただくことをおすすめします!
なぜなら問題集は参考書を読んだ後に解いても全然解けないから。
私は大手フィットネスクラブで働いている時に、研修や勉強会でバイオメカニクスなどを教わっていましたが、今まで教わっていたことは何?というぐらい全く通用しなかったので、元々のスキルや知識がかなり高い方でないと、1発で合格ラインまで正答することが難しいと思います。
参考書通りにトレーニングを行う!
トレーニング歴が浅い方はもちろんですが、トレーニングを日常的にされている方も参考書通りにトレーニングを行っておくことをおすすめします!
ここで重要なのは「参考書通り」にトレーニングを行うことです!
トレーニング歴が長いほど、各種目自分に合ったフォームでしっかり効かせることができると思います。ですがそれは逆に参考書通りではない種目になっているかもしれません。トレーニングは骨格や柔軟性などによって人それぞれフォームが微妙に変わってくるのですが、試験では参考書記載の基本フォームでないと試験では誤答となります。トレーニーにとってエクササイズテクニックなどトレーニング系の分野は得意であり、一番点数が稼げる範囲なので、苦手分野のカバーのためにも凡ミスは避けたいところです!
個人がメルカリなどで販売する問題集を購入して解く!
私も実際に購入して試験勉強の教材としてよく使っておりました!
私の場合、NSCA公式の問題集を解きすぎて問題と答え両方とも覚えてしまい、解く問題がなくなってしまったので購入してみたのですが、これがなかなか良かったです!
問題数も多く、答えも解説が付いておりますので簡単に理解できます!
正直いうと公式の問題集より勉強しやすいんじゃないかなーと。(問題が少し簡単なのと偏りを感じましたが・・・)
- 公式の参考書と問題集で勉強しているがより確実に合格できる水準に上げたい
- コストを抑えたい、お試しで問題を解いてみたい
という方はご購入を検討されてみてはいかがでしょうか?
まとめ
みなさんいかがだったでしょうか?
パーソナルトレーナー認定資格を取得するだけで、トレーナーとしての知識はもちろんですが、トレーニングスキルも向上します。またトレーナーとして活躍の場、キャリアが広がるでしょう!
パーソナルトレーナー認定資格は、フィットネス業界を渡り歩くためのパスポートのようなものと言えますので、トレーナーを目指す方は取得をおすすめします!!
資格取得にあたって、ご質問ございましたらこちらから気軽にお問い合わせください!
最後まで読んでいただきありがとうございました♪