「NSCA-CPTってどんな資格?」「自分でも取れる?CSCSとどっちがいいの?」
パーソナルトレーナーを目指して資格を調べると、まず名前が挙がるのがNSCA-CPTです。ただ、受験資格や費用、合格率、CSCSとの違いまでまとめて知るのは意外と大変ですよね。
私はパーソナルジムを経営しているトレーナーで、同じNSCAの上位資格であるNSCA-CSCSを独学で取得しました。この記事では、NSCAジャパンの公式情報をもとに、NSCA-CPTの受験資格・費用・難易度・合格率と、ジム経営者の目線から見たCPTの価値をわかりやすく解説します。
- NSCA-CPTはどんな資格か、ジム経営者から見た価値
- 受験資格・費用・合格率(2026年版)
- 勉強方法と、CSCSとの違い(どっちを取るべきか)
- 取得後のキャリア
NSCA-CPTとは?一般の人を指導するトレーナーの資格
NSCA-CPT(NSCA認定パーソナルトレーナー)は、アメリカに本部があるNSCA(全米ストレングス&コンディショニング協会)が認定する、パーソナルトレーナー向けの資格です。日本ではNSCAジャパンが試験を運営しています。
一般の人の健康づくりやボディメイクを指導するための資格
CPTは、健康づくりやボディメイク、体力アップなど、一般の人の目的に合わせて、安全で効果的なトレーニングを指導するための資格です。お客様との面談や体力の評価、トレーニングプログラムの作成、正しいフォームの指導など、パーソナルトレーナーの仕事に必要な知識を幅広く学びます。
1993年に試験がスタートし、1996年からはアメリカの資格認定の第三者機関(NCCA)の承認を受けています。国内外で信頼されているパーソナルトレーナー資格の一つです。
ジム経営者から見ると「基礎知識の証明」になる
私はジムを経営する立場として、トレーナーと一緒に仕事をする機会があります。その経験から言うと、NSCA-CPTを持っている人は、トレーナーとしての基礎知識がしっかりあると信頼できます。
パーソナルトレーナーは資格がなくても名乗れる仕事です。だからこそ、きちんとした資格を持っていることが、お客様やジムからの信頼につながります。
NSCA-CPTの受験資格は18歳以上・高卒以上・会員・CPR/AED
NSCA-CPTを受験するには、次の4つの条件をすべて満たす必要があります。
- 出願時に満18歳以上であること
- 高校卒業以上、または高校卒業程度認定試験(旧:大検)に合格していること
- 出願時と受験時にNSCAジャパンの会員であること(正会員・学生会員・英文会員)
- 出願時に有効なCPR/AEDの認定を持っていること(成人を対象とし、実技の評価がある講習に限ります)
CSCSは大学卒業以上が条件ですが、CPTは高校卒業以上なので、より多くの人が挑戦できます。
CPR/AEDの認定は、講習を受けてから認定証が届くまで1ヶ月ほどかかる団体もあります。日本赤十字社や消防署などで講習を受けられるので、早めに済ませておきましょう。
NSCA-CPTの費用は年会費+受験料で約5万9千円(2026年版)
| 費用 | 金額(税込) |
|---|---|
| NSCAジャパン年会費 | 正会員 13,200円/学生会員 11,000円 |
| 受験料 | 46,090円 |
| 教材(公式テキスト・問題集など) | そろえる教材によって変わる |
| CPR/AED講習 | 講習を行う団体によって変わる |
年会費と受験料だけで、正会員なら約5万9千円です。ここに教材代とCPR/AEDの講習代が加わります。
出願の手続きが終わってから120日以内に受験する必要があります。キャンセルすると返金額が減るので、スケジュールを決めてから申し込みましょう。
NSCA-CPTの難易度:合格率は約78%でCSCSより取りやすい
試験は3時間・155問の3択式
試験はパソコンで受ける形式で、全国のピアソンVUEテストセンターで受験します。試験時間は3時間、問題は全部で155問(採点される問題140問+採点されない問題15問)で、3つの選択肢から答えを選びます。エクササイズのフォームなどを動画や画像で見て答える問題も25〜35問あります。
| 分野 | 割合 | 問題数 |
|---|---|---|
| クライアントに対する面談と評価 | 25% | 32問 |
| プログラムプランニング | 31% | 45問 |
| エクササイズテクニック | 31% | 43問 |
| 安全性、緊急時の手順、法的な問題 | 13% | 20問 |
プログラムの作り方とエクササイズのテクニックで、全体の6割以上を占めます。実際の指導をイメージしながら勉強することが大切です。
2024年度の日本の合格率は77.9%
NSCAジャパンによると、2024年度の日本でのNSCA-CPTの合格率は77.9%(受験者1,247名)でした。同じ年のCSCSは55.0%なので、CPTの方が合格しやすい資格です。
とはいえ、5人に1人は不合格になる計算です。しっかり準備して臨みましょう。
NSCA-CPTの勉強方法は「独学」か「スクール・講座」
独学:公式テキストと問題集をくり返す
NSCAが出している公式テキストと問題集をそろえて勉強するのが基本です。私がCSCSを独学で勉強したときも、次の流れで進めました。
- 内容がわからなくても、まずテキストを最後まで1周読み切る
- 問題集を解いて、点数が低い分野を確認する
- 点数が低い分野を中心に、テキストを読み直す
CPTとは試験の範囲が違いますが、勉強の進め方は同じように使えます。くわしくはNSCA-CSCSを独学で合格!社会人・学生でもできる4つの勉強方法で紹介しています。
スクール・講座:費用はかかるが質問できる
一人で続ける自信がない人や、短い期間で合格したい人は、資格対策のスクールやオンライン講座を使う方法もあります。費用はかかりますが、わからないところを質問できるのが大きなメリットです。
NSCA-CPTとCSCSの違い|どっちを取るべき?
| 項目 | NSCA-CPT | NSCA-CSCS |
|---|---|---|
| 主な指導対象 | 一般の人(健康づくり・ボディメイク) | アスリート・スポーツチーム |
| 学歴の条件 | 高校卒業以上 | 大学卒業(学士)以上 |
| 試験の構成 | 1つの試験(3時間) | 2つのセクション(合計4時間) |
| 受験料 | 46,090円 | 50,270円 |
| 日本の合格率(2024年度) | 77.9% | 55.0% |
大学を卒業しているならCSCSがおすすめ
「CPTとCSCS、どっちを取ればいい?」と相談されたら、私は大学を卒業しているならCSCSをすすめます。大学卒業以上でないと受験できないぶん、持っている人が少なく、ほかのトレーナーとの違いを出しやすいからです。
CSCSについてはNSCA-CSCSとは?難易度・合格率・費用を独学合格者が解説でくわしく解説しています。
CPTが向いているのはこんな人
一方で、CPTが向いているのは、アスリートよりも、一般の人の健康づくりやボディメイクをサポートしたい人です。パーソナルジムのお客様の多くは一般の人なので、CPTで学ぶ内容はそのまま現場で役立ちます。
- 一般の人の健康づくりやダイエットをサポートしたい
- 大学を卒業していない(または在学中で、早く資格を取りたい)
- まずはパーソナルトレーナーとしての基礎を固めたい
さらにくわしい比較は、NSCA-CPTとCSCSどちらがおすすめ?メリット・違いを解説をご覧ください。
取得後はジム勤務・フリーランス・独立開業で活かせる
フィットネスクラブ・パーソナルジムで働く
NSCA-CPTは、フィットネスクラブやパーソナルジムで働くときに、基礎知識があることを証明できる資格です。採用する側から見ても、資格を持っている人は安心して任せやすくなります。
フリーランス・独立開業
経験を積んだあと、フリーランスとして活動したり、自分のジムを開業したりする人もいます。資格は、お客様に安心してもらうための大切な材料になります。トレーナーとしての始め方はパーソナルトレーナーになるには?始め方や資格を徹底解説にまとめています。
よくある質問:独学で取れる?資格なしでもトレーナーになれる?
- NSCA-CPTは独学でも取れますか?
-
取れます。公式テキストと問題集を使って、独学で合格している人はたくさんいます。勉強にかかる期間は、もともとの知識によって大きく変わります。解剖学や運動生理学を学んだことがない人は、余裕をもって計画を立てましょう。
- 資格がなくてもパーソナルトレーナーになれますか?
-
なれます。ただ、資格がないと基礎知識があることを証明しにくく、お客様やジムからの信頼を得るのに時間がかかります。トレーナーに必要なスキルは未経験からパーソナルトレーナーになるために必要なスキルで解説しています。
- CPTを取ったあとにCSCSも取れますか?
-
取れます。CSCSの受験条件(大学卒業以上など)を満たしていれば、CPTを持っていなくても、持っていても受験できます。
まとめ:NSCA-CPTはトレーナーの基礎を証明できる資格
- NSCA-CPTは、一般の人を指導するパーソナルトレーナーの資格
- 受験には18歳以上・高校卒業以上・NSCAジャパンの会員・CPR/AEDの認定が必要
- 費用は年会費と受験料で約5万9千円(正会員の場合)+教材代
- 2024年度の日本の合格率は77.9%。CSCSより合格しやすい
- 大学を卒業しているならCSCS、一般の人をサポートしたいならCPTがおすすめ
資格を持っていることは、トレーナーとしての基礎知識の証明になります。パーソナルトレーナーとして第一歩を踏み出したいなら、まずはNSCA-CPTに挑戦してみてください。
※費用や試験の内容は変わることがあります。受験前に、NSCAジャパンの公式サイトで最新の情報を確認してください。





