正しいリフティングベルト使用で最大挙上重量&トレーニングの安全性向上

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リフティングベルトの重要性

トレーナーを目指し、私のパーソナルトレーニングを受講されているお客様からこんなご質問がございました!

スクワットでリフティングベルトを巻くのは何でなんですか?

効果とどういう時に巻くのがいいか教えてください!

種目や重量によっては巻いた方がいいリフティングベルトですが、フィットネスクラブなどでは常に巻き続けてトレーニングをされている方もいらっしゃるので、使用したことがない方は明確な使用タイミングが分からないかと思います。

今回の記事ではリフティングベルトの効果と使用タイミングを主にお話しさせていただこうと思います!

目次

リフティングベルトと腹腔内圧

まず腹腔内圧について、横隔膜と体幹の深層部を収縮すると腹腔内圧が上昇します。腹腔は主に液体で構成されているため、周囲の筋(腹部の深層筋と横隔膜)が緊張することにより、腹腔内の組織と液体成分が圧力を受けて「液体のボール」となり、トレーニング中の脊椎支持機能を助けます。

リフティングベルトのメリット・デメリット

リフティングベルトは正しく使用することで、トレーニングを安全に行うことができます。下記にリフティングベルトのメリット・デメリットをまとめさせていただきました。

メリット

  • 腹腔内圧の上昇を助け、トレーニングの安全性を向上
  • 脊椎の支持機能が高まることでトレーニングフォームが安定する
  • ベルト使用による腹腔内圧上昇で、高重量でもフォームが崩れにくくなる

デメリット

  • ベルトを着用し続けることで腹腔内圧を上昇させる腹筋群に対するトレーニング刺激が不十分になる
  • 習慣的ベルトを着用している場合、ベルトなしでのトレーニング時に腹腔内圧を生み出せなくなり、背部の傷害の危険性が高くなる
  • 食事直後など胃に内容物がある状態でのベルト着用は、腹部の圧迫で嘔吐を誘発したり、気分が悪くなる場合がある

リフティングベルトの注意事項・使用タイミング

先ほど上で挙げたデメリットの「傷害の危険性」を回避するための注意事項と適切な使用タイミングについて以下を守っていただければと思います。

  • 下背部に直接影響しないトレーニングでは、リフティングベルトを着用しない
  • 背部に直接ストレスが加わるトレーニングでは、最大挙上重量・またはそれに近い重量を扱う場合のみリフティングベルトを着用する

捕捉

軽い負荷ではベルトを着用せずに動作を行うことで、椎間板に過大な負荷を加えずに、腹腔内圧を上昇させる腹部の深層筋が鍛えられます。

まとめ

リフティングベルトは腹腔内圧を高め、脊椎支持機能をサポートするトレーニングギアの一つになります。

リフティングベルトを着用することで、傷害のリスクを軽減させますが、すべてのトレーニングで着用することはおすすめしません。

背筋群や腹腔内圧上昇に必要な筋群の筋力を徐々に鍛え、トレーニングを安全に行うためのフォームや技術を身に着けるために、ベルトを着用しないこともトレーニングにとっては大切です。

ご自身のトレーニングをより意図を持って取り組み、適切なタイミングでリフティングベルトを活用いただけたらと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました♪

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